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- 2023/03/22|
- シングルマザーの引っ越し費用と引っ越し支援制度とは?
シングルマザーの家庭で引っ越しが必要になった場合、できるだけ費用は軽減したいものですよね。
「引っ越し費用を抑える方法は?」「シングルマザーへの支援制度はあるの?」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
シングルマザーで引っ越しを考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
<目次>
シングルマザーの引っ越しにかかる費用について
シングルマザーの引っ越しにはどのような費用がかかるのでしょうか。
主に、引っ越し自体に関する費用と、賃貸住宅の初期費用が必要です。
それぞれ詳しく解説します。
引っ越し費用の一般的な仕組みとは
シングルマザーが引っ越しをする場合、手伝ってくれる家族が周りにいないこともあります。
子供のケアをしながら一人で引っ越しをするのは極めて難しいです。
特に、荷物が多い場合や、急いで引っ越さなければならない場合は、梱包作業も手伝ってもらう必要があるかもしれません。
引っ越し業者に手伝いを依頼する場合は、まず見積もりを取ります。
業者によって費用は様々ですが、多くの引っ越し業者は距離や時期、荷物の量によって価格が変動します。
一般的な距離の区分については、同市区町村(〜15km未満)、同都道府県(〜50km未満)、同一地方(〜200km未満)、近隣地方(〜500km未満)、遠距離地方(500km〜)というように、距離が遠くなればなるほど価格が上がります。
時期については、2月~4月が繁忙期で割高になり、それ以外が通常料金です。
曜日によっても金額は違いがあります。
仕事の休みの関係上、土日、あるいはゴールデンウィークやお盆などの長期休暇で引っ越しをする場合は割高料金になる可能性が高いです。
時間帯によっても価格は変動します。
また、荷物の量は引っ越す人数によって違いますので、家族が増えるほど荷物が増え、料金が高くなります。
子どもを1人分としてカウントするかどうかは、引っ越し業者に相談しましょう。
子どもが未就学の場合は、荷物多めの単身として依頼できることもあります。
賃貸住宅に必要な初期費用とは?
賃貸を契約する時、家賃以外にも初期費用が必要です。
物件により異なりますが、主な初期費用には、下記のようなものがあります。
- ・敷金
- ・礼金
- ・仲介手数料
- ・火災保険料
- ・家賃保証会社契約料
- ・ハウスクリーニング代
- ・鍵交換代
初期費用の多くは家賃を元に金額が算出されています。
例えば、敷金や礼金はそれぞれ家賃1カ月分、仲介手数料は0.5カ月分、などです。
また、多くの賃貸は前家賃制です。
月の途中で入居する場合は当月の日割り家賃と翌月1カ月分の前家賃を払わなければならないこともあります。
物件によって左右されるものの、目安として初期費用が家賃の約4.5~5倍程が必要であると想定できます。
シングルマザーの引っ越し費用を抑える方法とは?
引っ越し費用を抑えるには、どのような方法があるでしょうか?
下記の3つの方法が代表的なものです。
- ・時期を選んで費用を抑える
- ・フリーレントのある物件を探す
- ・家具家電付き物件にする
詳しく説明します。
引っ越し業者にかかる費用を抑えよう
まず、引っ越し代が比較的安価なタイミングを選ぶことや、梱包作業を自分ですることが費用を抑えるコツです。
例えば、5月のゴールデンウィークが終わった頃の時期を選び、朝7時以前の荷物搬出を予定します。
出発する日から逆算して少しずつ荷物を梱包しておけば搬出だけになるため、価格が抑えられるでしょう。
急な引っ越しでなければ、引っ越し業者と相談して最も安価なタイミングを選び、費用を抑えられます。
フリーレントの物件を探す
フリーレントの物件を選べば、賃貸の初期費用を抑えることができます。
フリーレントとは一定期間の家賃が免除されることをいいます。
最初の1、2カ月は賃料がかからない物件を選ぶことで、元の住まいと二重家賃を回避することができたり、
敷金・礼金などの出費が発生する際に前家賃を払わなくて済むなどの利点があります。
フリーレントの物件を探すほかに、敷金や礼金のない物件を探すという別の手段もあります。
まずは不動産会社に相談するのがおすすめです。
家具・家電付き物件にする
そのほか、家具・家電が付いた物件にすることも、費用を抑える方法の一つです。
家具・家電を運ばずに段ボール箱だけで済む場合は、引っ越し業者を使わず、宅急便だけで引っ越しすることも可能でしょう。
生活に必要な家具・家電を購入すること自体も、出費がかさむものですね。
身軽に引っ越したい、急いで引っ越したい場合などには検討できる節約方法です。
シングルマザーの引っ越しで利用できる支援・制度について
シングルマザーが引っ越すときは、利用できる支援や制度を知っておき、ぜひ活用しましょう。
自治体によって支援や制度が違いますが、下記の3つが代表的なものです。
- ・住宅助成制度
- ・母子父子寡婦福祉資金貸付制度
- ・保証会社紹介制度(滞納家賃一時立替制度)
下記に詳細をご紹介します。
住宅助成制度
賃貸住宅の家賃の一部を助成してくれる自治体もあります。
各市町村によって独自に定めている制度のため、違いはありますが、主に下記の条件を満たしていれば制度を利用できます。
- ・ひとり親家庭で20歳未満の子供を養育している
- ・民間のアパートに居住し、住民票が申請先の市町村にある
- ・申請先の市町村に6カ月以上居住している
- ・前年度の所得が児童扶養手当の所得制限限度額に満たない
- ・生活保護を受けていない
助成金の金額も自治体によって異なるため、引っ越し先を選定する際に考慮するのも良いでしょう。
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度では、上限26万円までの引っ越し費用を借りられます。
連帯保証人が立てられる場合のみ、無利子、3年以内に返済するなどの条件はあります。
また、誰でも借りられるというわけではなく、転居先の住所や見積書などの書類を提出した上で審査にかけられます。
転居する先の自治体に申請する必要があり、実際に貸付を受けるまでも時間がかかるため、
前もって申請をしておかなければなりません。
保証会社紹介制度(滞納家賃一時立替制度)
賃貸契約において、保証人が立てられない場合は保証会社を紹介してくれる制度です。
保証会社は、住居人がやむを得ず家賃を滞納してしまった場合に、一時的な建て替えをしてくれます。
契約をするために、家賃の30%〜1カ月分程度の保証料を支払う必要があるでしょう。
もちろん、保証会社が不要な物件もあるので、物件によって要不要の違いが出てきます。
シングルマザーの方が忘れてはいけない引っ越しの手続き
シングルマザーの家庭が受けられる助成制度は自治体によってさまざまです。
助成が手厚い自治体では、公共交通機関の乗車券が無料になったり、上下水道の基本料金が免除になったりする自治体もあります。
どの自治体に引っ越す場合でも、まず確認したいのは、下記の3つです。
- ・児童扶養手当
- ・子ども医療助成制度、または、ひとり親家庭等医療助成制度
- ・就学援助
それぞれ解説していきます。
児童扶養手当
児童扶養手当の手続きをするには、その前に転居手続きが必要です。
引っ越し元の自治体で児童扶養手当証明書を取得し、引っ越し先で児童扶養手当転入届を提出します。
転出届を出せば自動的に手続きをしてくれる自治体もあるので、確認しましょう。
子ども医療助成制度、または、ひとり親家庭等医療助成制度
義務教育を受けている子供の医療に関する制度です。
引っ越し先の自治体で転入届を出す際に併せて申請します。
同一市町村内での引っ越しの場合も、住所の変更を届け出なければなりません。
就学援助
学校で必要な費用を援助してくれる制度です。
申請先は引っ越し先の学校、あるいは教育委員会です。
児童扶養手当証明書が必要になりますので、自治体での手続きを済ませてから就学援助の申請をすると良いでしょう。
まとめ
シングルマザーが引っ越し費用を抑えるためには、引っ越し先の自治体の情報を事前に調べておくことが大切です。
引っ越しする時期や引っ越し先の住宅の選び方一つでも、出費を抑える工夫ができます。
また、児童扶養手当や子ども医療助成制度以外にも自治体によって助成制度が異なるため、
必要な申請を引っ越し先の自治体で確認が必要です。
シングルマザーの方が引っ越しを考える際は、不動産会社にあらかじめ相談し、
引っ越し先の選定を含めたアドバイスを得るのもよいでしょう。
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